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成田空港第二滑走路2180mの不可解


 空港の滑走路と言えば、2500m、3000m、4000mという具合にきりが良いのがふつうです。2180mという、いかにも意味ありげな長さはもちろん、空港反対派の農家が立ち退かないために、その土地の分だけ短くなっているというのがその理由です。

 でもここで不思議に思わないでしょうか?『個人の農家がそこまで反対する権利があるのだろうか?』ということです。この個人の権利の主張は憲法で唱われている”公共の福祉に反しない限り”という限界を超えているように思えます。しかしなぜ、これに対して口をふさいで誰もしゃべろうとしないのでしょうか?

 まず最初に、国と個人では力の差が明らかなので、その弱い方を非難するのは道義に反するという、日本古来の考え方があると思います。しかし、もちろんこれだけではありません。

 反対派農家のバックには過激派がついています。もし、素直な気持ちを表明すればその過激派からどんな仕返しを受けるかも分かりません。こんなことを書いてしまった、このサイトでさえ攻撃の対象になる可能性があります。

 しかし、一番大きな原因はかつての国の地域住民を無視した空港建設の進め方を、結果的に肯定するようなことを言うのは口が裂けてもできないと考えているからではないかと、思っています。この問題に関してはかつての社会党も建設予定地に一坪を買い、空港建設反対運動を応援していた時期もあったくらいです。


 しかし、これらのことが分かっていたとしても、その反対派の農家の人のなかに、もし自分の親がいれば、すぐに立ち退くように説得すると思います。

 自分の親には空港反対のためよりゲートボールのために時間を使って欲しいと思うからです。一生は一度しかありません。かつての国の失政を正すためなのかどうなのか知りませんが、どうして一生を棒に振る必要があるのでしょうか?それは自分の胸に爆弾を隠して自爆したパレスチナの女性教師のように悲しい生き方だと思います。

 かつて空港建設の進め方を誤った役人や政治家たちのことが原因で反対運動を続けているのだとすれば、死んだ犬を蹴ることと同じくらいにむなしいことだという気がします。

 しかし、おそらく自分の頑固な親であれば、息子の意見など聞かずに反対運動を続けるような気がします。それは、今頃になって運動をやめる正当な理由が見つからないからです。今やめれば、かつての国の過ちを許すことになる、それだけは絶対にできない。どうしたら、やめられるのでしょうか?

 2180mの滑走路はしがらみから自由になることの難しさを表現しているように思えます。

-2002/4/18




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