長野県議会から不信任決議を受けた田中知事は、その後の知事選で逆転再選を果たしましたが、注目されていたのは4月13日に行われた統一地方選でした。田中知事に不信任をつきつけた県議会議員にたいして、県民からの信任投票とも言える県議会議員選挙が、この統一選で行われるからです。
結果はというと、田中知事が支援した11人のうち、当選したのは3名(現職1名新人2名)だけだったようです。これだけなら田中知事が負けたようにも見えますが、知事を支持する現存会派の当選議員を含めると合計16人になるとされ、新議員定数が58となったことから次に田中知事を不信任しようとしても支持議員が多くなってしまい、そのようなたくらみも不可能になっています。
それなら田中知事支持派は勝利したのかと言うと、そうでもありません。知事の不信任を主導したとされる下崎さんが定員1人の更埴市区で知事を応援した新人を破って当選しているからです。
田中知事は県議の中で自らの支持派を増やしたものの、その数は期待より少ないと言えなくもありません。こうなると、勝者は知事支持派なのか、それとも反支持派なのか、どちらか分からなくなります。
それでも、少なくとも田中知事の登場で長野県政に関心を持つ県民が増えたことだけは確かなようです。
その証として、本日4月14日に政府が発表した特区案公募では全国から集まった129件中19件が長野県からの応募で全都道府県中最多だったとされているからです。これは県民の意識が高まったためだろうと思います。
田中知事も下崎さんも長野県の将来を何とかしたいという目的は同じだからこそ両者とも県民の信任を得たのでしょう。だとすれば、両者はその目的に到達するために用いる手段としての政治手法が違うだけだということになります。
どちらが勝つか一喜一憂しながら、年輩者と若輩者の闘いを観戦したり応援できる長野県民こそが勝者であり、幸せであるに違いないのです。なぜかいうと、県民のためとも思えず、さりとて本人のためでもなさそうな、天下りのついでに立ち寄ったようなつまらない人物を知事に選ばざるを得なかった不幸な県民の方が多いような気がするからです。
-2003/4/14
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