特殊法人であるNHKの予算を通す時期がやってきました。特殊法人改革を訴える小泉さんが政権を取っている現在、NHKにとっても油断のならない時期だろうと思うし、ひとごとではありません。自らの存在価値を主張したいと考えるのが人情だと思います。
正月にシチューの作り方を失敗した編者にとって、そのシチューの美味しい作り方を伝授してくれた今日の番組は参考になりました。美味しいシチューを作る秘訣の一つは具を煮立てた後一度火を止め、ルーを入れて弱火で煮込むことだそうです。
シチューをより美味しく食べたいと考える日本人の多くがその秘訣を得て、シェフの味に近づけばそれは幸せかも知れません。しかし、そんな美味しさを追求しながら虚しさを感じている人も多いのではないでしょうか?
構造改革が必要だと主張して走り続ける小泉首相を応援する人は多いと思います。それでもいくら構造改革のためとは言え、あまりに影響力のある企業をつぶすわけには行かないと、少しだけ方向転換をしたと聞いています。
その一つが2兆円という途方もない借金を抱えた”ダイエー”です。最近この企業のニュースが多いと思いませんか?マスコミが多く取り上げるのはこの方向転換に注目しているせいではないかと思っています。
”ダイエー”は資産を処分して借金を減らし続けています。それでもまだ残っている借金は2兆円です。しかし、同じ頃に、2兆円という額を耳にしました。それはアフガニスタンという国の復興のために必要なお金が同じ2兆円だということです。
日本にとっては一企業を救うために必要なお金でも、アフガニスタンにとっては一国を救うことになります。より美味しいシチューを食べてもなんだか満足できない日本人のこころのなかで渦巻いているのは、日本人にとってまずいと思われるシチューがご馳走である国があることを薄々気がつているためではないかと思っています。
いくら景気が良くなってもそれだけで素直に喜べる時代はもう終わったのだろうと思います。今、アフガニスタンに必要なのは貧困を救うことと教育だそうです。これを知った自分自身がすべきなのは今すぐ、寄付をすることだとは考えていません。
貧しくて教育もなければアフガニスタンが一つの国であることさえその国民は知ることができません。知る前に飢え死にするだろうし、生き延びても国という概念さえ知らずに育つから、国のなかで紛争が続くのではないかと思います。
こんな事実を知って、それからしばらくして、無理なく自分のやれることを自分の意志でやり始めたとき、初めてシチューを美味しいと感じることが出来るのかも知れません。
-2002/1/16