日本人の殆どの人に染み付いて離れない考え方として「勤勉は善」という考え方があります。最近は楽しく生きてゆきたいという価値観を持つ人も多くなってきたと聞きますが、相変わらず理想を目指して誠実に生きてゆきたいという気持ちの方が強い人が大勢を占めているそうです。
それは物が足り無かった時代には生きてゆくためにも必要な考え方でした。ところが今は、物が足りない時代ではなく、仕事が足りない時代です。そうなると、これから必要になってくるのは勤勉は必ずしも善ではないという考え方です。
実は今も昔も、人の物を奪うのが悪であるように、夜中まで働いて人の仕事を奪うのはやはり悪と言わざるを得ません。
しかし個人でそれをやるのは無理があります。となれば、ドイツのように法律で残業を制限するように決めるのが良いと思います。時間までに終わらなかった仕事をやるために別の人が必要になり、仕事場が増えます。
仕事に理想を求めてそれに近づく自分を喜び、上手く行かないとそんな自分を見るのが嫌なので最後は自分の人生まで投げ出すという悲劇から救うことが出来るかもしれません。
頑張りたい人は定時内に集中して差をつけ、それでも満足できない場合は定時外でスキルを磨くという方法があります。遊びたい人は堂々と早く帰れます。
働き者にとっても怠け者にとってもけっして悪いやり方ではないとおもいます。たしかに収入は減りますが、仕事場は確保されます。この考え方が与党の中に浸透すればすぐにでも実現できる方法なのですが、残念ながら、選挙中にこの考え方を主張していたのは一部の野党だけでした。
-2001/8/7
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