中国では日本の有名メーカーの偽物が出回って問題になっているようです。これまでは偽物といってもすぐに見分けがつくような、笑える品物が結構ありました。最近は品質が上がってきて、笑えない事態になっています。
日本でもまだブランド信仰は強いようですが、日本よりも強いように思えるのが韓国、さらにそれよりも強いのではないかと思えるのが中国です。日頃主権だのなんだので、もめている三国ですが、韓国も中国も日本のブランドに対しては信仰に近いものを持っているようにも思えます。
このブランドに対するイメージは、使ってみて良いと感じたときにその名前を確認し、”この名前を持つ品物は信頼に値する”と脳裏に焼き付けられたショートカットとも言えます。使うたびに良いと感じれば、名前を見ただけで良いと感じるようになります。まさにこれは条件反射であり、論理的思考を飛び越えたショートカット(近道)です。こうしたイメージを作り上げるためにメーカーは長い期間をかけ、多くの投資を続けています。
条件反射は何が自分にとってもっとも優れたものかを探求しようとする論理的な思考を省略してしまいます。ブランド名がまぶしく輝き、その正体を知ろうとする気持ちを削いでしまうわけです。それだけではなく、有名ブランドが富や夢の象徴に思えることさえあり得ます。
しかし、社会が成熟するにつれ、ブランドはその勢いを失うはずです。なぜなら成熟と共に余裕が生まれ、近道をゆく必要がなくなるからです。何が良いものかを味わうことや、論理的に考えて自分の好みに合う物を見つけることを楽しむようになると思うからです。
ブランド品を持っている自分に価値があると思うか、いい物を探し出せる自分の方に価値があると思うか、明らかに後者が増えているように思えます。
-2002/5/27
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