眠れない夜に次から次に沸き上がる不安。この”不安”という気分は気持ちの良いものではありません。人は時間的存在であるため、今の生活がどんなに快適でも、先行きが見えない場合は不安に襲われます。この”不安”を活用するためには、ちょっとしたカスタマイズが必要なようです。
不安は不快な感情であるため、それを避けようとして行動的になるのです。たとえば夜中に不安が募れば、脳が活性化してしまうため眠れなくなります。しかし眠れないままにしておくと、昼夜が逆転してしまうため、不安はますます増えてゆきます。
”敵を知り己を知れば百戦危うからず”とは孫子の兵法に出てくる言葉です。不安を活用するためには不安に正面から向き会い、不安を知る必要があります。
不安は、忍び寄る危機を避けるために、人に備えられたフィードバックシステム、と言えます。不安が沸き上がることによって、次の行動を促すわけですが、その方向が定まっていないのが、このシステムの最大の欠点です。つまり、集中できないために成果に結びつきにくいのです。
それならば、その方向の定まらないエネルギーを、自分を快適に向かわせる方向に集中させることができれば、このフィードバックシステムは正常に機能することになります。これこそが”不安活用法”です。
しかし何に力を集中させるかが人によって違うため、一人一人が自分なりにカスタマイズしないと、このフォードバックシステムはうまく働きません。やり方を間違えると、身を滅ぼすことになりかねません。さて、どうカスタマイズすれば良いのでしょうか?
たとえば、かねてから自分の将来のために行動を起こしている人は、自律神経の中の交感神経が優位な状態にあり、わき目もふらず前に進んでいます。このため、不安からは無縁です。しかし誰もがそのようにやる気に満ちているわけではありません。
将来やりたいことがあり、そのために今やれる事は解っていても、やる気が起きないことも多いのです。こんなとき、不安によって生まれるエネルギーを利用して、今やれる事に手を付けるわけです。これこそがカスタマイズであり、自分独自のフィードバックシステムです。活用法を整理すると以下のようになります。
@自分は何をやりたいのか、正直に自分に問う
Aそのなかからとりあえず一つ選ぶ
Bそのために、今やれることを決める
C不安に襲われそうになったら、迷わずその”今やれること”を実行する
-2005/9/19
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