幼稚園に通う3,4歳の時期にその年齢には不釣り合いで生意気なことをしゃべって周囲を驚かせたとすれば、それは順調に成長した証拠であって、第一反抗期の表れなのかも知れません。反抗した原因が何だったのかはもちろん、そうした行動をとったことさえ本人にはほとんど記憶がないはずです。
しかも、その体力並びに社会的立場の弱さ、さらには何らの権力も持っていないがために、おそらく周囲の笑いを誘う程度の自己表現に終わってしまうのです。
思春期に現れる次の反抗期はよく意識されるところでもあるし、親にとってもちょいと脅威です。そこでたいていの親は先輩から知恵を授かり我が子の反抗期に備えようとするのです。思春期に達した本人も理由も分からず親に反抗したくなる時期です。経験のある人ならそのときなぜ自分が腹を立てていたのか合理的な理由が見つからないはずです。しかし、知らない間に自分は成長していて、さらなる独立を求めて周囲に働きかける行為そのものが周囲には反抗と解釈され、第二反抗期と定義されているようです。
それなら第三の反抗期とは何でしょうか?第三の反抗期という言葉は特に定義されていません。従ってここから先はここだけの話ということになります。もちろん、反抗期と言うからにはその後のさらなる成長と共に、自分を形作っている何かに対して反抗していることを意味します。それは、
運命に対する反抗であり、自分を取り巻く環境に対する反抗であり、どんなに理想を語っても、動物であるがための欲求から自由になれない人間に対する反抗であり、80年も経てば死んでしまう寿命の短さにゆえに何もできないことに対するいらだちであり、逆にやることが無ければ長すぎる人生に対する異議申し立てです。
しかし、今度ばかりは当たり散らす周囲が見つかりません。なんとなれば、周囲の人たちもまた似たような境遇にあるからです。あえて文句を言おうとすれば、無神論者なら遺伝子にプログラムされた運命と環境に対してということになるだろうし、神を信じる人ならこの世には期待できないからますます信心に励むということにもなるでしょうか?
それでもさらなる成長を遂げたがための第三の反抗期だとするなら、遺伝子のせいにも、神のせいにもしたくないと考えるのです。第三の反抗期は遺伝子とか神とかのせいにしようと企てる自分に対する反抗なのかも知れません。
-2003/4/9
●当サイトは全ページリンク・フリーです。連絡も要りません。
Copyright(C) 2000-2006 xSUNx(サン) all rights reserved.