「人の世は死ぬまでの暇つぶしだ」という言葉は永井路子(みちこ)作「薄闇の桜」のなかに出てきます。この時代小説の主人公はこのことばを思い出し、だいぶ気が楽になり、頑張って生きてみようかと決意します。
編者もかつて自分の犯した過失に罪の意識を感じて暗く重たい時期を過ごしたとき、これと似たような言葉を聞いてずいぶん楽になったことを覚えています。
深刻に考え過ぎて沈んでしまうときでも、その辺に生えている雑草と人間の存在価値を比較したとき、人間とてさほどたいそうな生き物ではない、と思えば自分は踏まれても踏まれてもしぶとく生き続ける雑草のように生きて行くのも悪くはないという気がしてきて、不思議に気が晴れました。人の目ばかり気にして生きていくのも「暇つぶし」にしては骨の折れる話です。
-2001/3/27
●当サイトは全ページリンク・フリーです。連絡も要りません。
Copyright(C) 2000-2006 xSUNx(サン) all rights reserved.