あの頃によく聴いた曲が流れてくると、懐かしさに胸が熱くなることがあります。時の流れは、苦い思い出を甘く包んでくれるもののようです。ところが、あの頃を思い出し懐かしさに胸が躍る人は多くても、不思議にあの頃に戻ってやり直したいという人はいません。
過去のあの頃から見れば、現在は未来。未来人となった自分が過去の自分に戻れば、若さ故の過ちを繰り返すことは無いかも知れません。結果が解っているので、賭けをすれば大もうけできるかも知れません。にも関わらず不思議なことに、誰も戻りたいとは言わないのです。
あの頃に戻ってやり直すことがなぜ煩わしいのか?やり直せば、きっと今より成功しているに違いないのに、なぜそれを面倒だと感じるのか?何かもっと大事なことのために我々は生きているのかも知れません。
結果が見えている過去の成功よりも、どうなるか解らない未来の方が魅力的だと感じるのはどうしてなのでしょうか?それは、人間が「時間的存在」だからではないかと思います。
「時間的存在」とは、時間を越えて自由に考えることができる存在です。未だ来ない先のことについて、喜んだり悲しんだりすることができる存在です。
幸せな人は、今成功している人ではなく、これから成功するかも知れない人です。なぜなら、成功するかも知れない未来には、自由に飛んで行くことが出来るだけではなく、そのたびに、成功による陶酔感を味わうことができるからです。
未来だけではなく過去にも飛んでゆくことができますが、残念ながら自分の過去に何が起きたかはよく知っています。変えたとしても筋書きはだいたい見えています。あの頃に戻れば失敗はしなくて済むかも知れませんが、その程度の自由しかないと退屈する、ということだと思います。
-2005/9/17
<PR>
アマゾン
>本
>
「あの頃」に関する本を売れている順番に探す
>Googleであの頃に戻る記事を検索する
●当サイトは全ページリンク・フリーです。連絡も要りません。
Copyright(C) 2000-2006 xSUNx(サン) all rights reserved.