おそらく貴方はこれから結婚する人に向かって、「別れるなら早いほうがいい」とは言わないと思います。「おめでとう」というのが普通だし、それは必要な言葉です。
結婚していてもいなくても、別れを経験したばかりの人に向かって「おめでとう」とはいいません。おそらく「別れるなら早いほうがいい」というでしょう。
仕事がうまく行っている人には「この仕事は君にとっての天職だね」と言い、失業した人に対してはけっして同じ言葉は使えず、何を言えばよいか迷います。
誰にでも必要な言葉があるとすればそれはその人にとっての真実でしょう。ところがその真実を知る人はおそらく誰一人としていないと思います。
なぜなら、その人がその人だけの個性を持っているようにその人だけにしか当てはまらない真実を持っていると思うからです。他人が一歩先を行こうが、百歩先を行こうが人によって行き先が違えばその一歩は一歩ではなくなります。
進む道が元々違うのに右へ行くべきだとか、遅れているとか、進みすぎているとか、それは第三者が言うべきことではないでしょう。どんなに自分の価値観とかけ離れていても、相手の意志を尊重することがその人を生かすことになるからこそ、その人の「立場によって必要な言葉が違う」のだと思います。
-2001/7/15
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