2000/12/4初版
2003/12/11追記
近づきがたい人とは外に対して気持ちの上で壁を作っている人なのだろうと思います。編者自身がそんなことを考えるのは自分の性格を変えたいと思っているせいかも知れず、あまり人のことを非難できる立場にはありませんが、ただ人を寄せ付けない性格の持ち主でも性格が腐っているのではなく、くせがあるだけだと思いたいところです。編者より多くの人を良く知る立場の人(以下専門家と称す)と話す機会がありました。個人を特定できない形でしか書けませんが、話の内容は大体以下の通りです。
自分の身近に一時期居たその人はトラブルのもとでした。そんな人っているんだなあ、と話したら専門家が言うには
「大抵の人は腹を割って話をすれば良い人だと分かる。でも一人だけどうしても壁が厚すぎる人がいて困った。その人は上の人の命令には絶対服従する。まるで犬のようだ。人間は犬であってはいけないと思う。」
その話を聞いて自分はこう話しました。
「たしかにそんな人っています。上の人にとっては実に使いやすい。しかし、少しでも自分より下だと思って自分の敵だと判断したらイジメとしか思えない行動をとる。私はあまりにひどいので担当を換えてもらうようにその人の上司に頼んだくらいです。」
それからさらに話は進んでいったのですが、話が進むうちにどうも同じ人の話をしているということが分かってきました。その人の名誉のために最後まで個人名は出さないままでしたが、どう考えても同じ人です。
こうした性格の人は組織を掻き回してしまうにもかかわらず、大失敗もしないことから解雇されることもありません。上司の命令には絶対服従で上司も手放そうとはしません。しかし、その一人のために組織が弱体化するのではないかとさえ思います。なぜこういう人になってしまったのか編者にはいまだに理解できないままです。必ずそれにはわけがあると信じているのですが・・・
イジメの達人とも言えるその人から身を守るにはその人より偉くなることです。もしあなたの身近にそんな人がいたら、そしてそんな人が自分の上司だったら、考えるだけで身震いがします。とりあえず、今の自分はそんな人が上司にいないから恵まれているということでこのお話はおしまいです。
-2000/12/4
●追記
はやいもので上のコラムを書いてから三年経ちました。この三年の間に上の当人(仮にAさんとします。)はその後結婚しました。それ以降は会うたびに笑顔で、まるで別人です。(コラムのタイトルも変える必要がありそうです。)
それから社内にリストラと希望退職の嵐が吹き荒れ、Aさんは退職組に回りました。今日で最後という日、Aさんは私のところにも別れの挨拶にやってきました。再就職先は決まったのか、と尋ねると、ぜいたくさえ言わなければいくらでも行くところはありますよ。アハハハ、とまるでどこかのドラマに出てきそうな台詞です。
Aさんが挨拶をして回るときの話しぶりから、何とか自分の性格を丸くしたいと試みている様子と、それでもかつての性格がこぼれだしている様子が伺えました。それにしてもAさんの性格はどうやって生まれたのでしょうか?
最近になってこのコラムを読まれた方(仮にBさんとします。)から、自分もかつてそんな性格の時があった、とのメールを戴きました。
Bさんの自己分析を整理すると、”親に従わないとかまってもらえない、食べ物を与えてもらえない、そして愛してもらえない、との不安から、上の人に取り入るのが上手くなり、両親から苛められてきた所もあり、自分より弱い、攻撃しないと判断した人に対しては攻撃してきた。”とのことです。
Bさんによると、この攻撃は無意識でやってしまうそうです。ということは後で、自分のやってしまったことに気がつく、ということだろうと思います。自己嫌悪に陥るパターンです。
それでもBさんは、同居していた祖父母に育てられたという記憶のおかげで、現在の自分があるのだろう、と結んでいました。捨てる神あれば、拾う神あり、ということのようです。
-2003/12/11
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