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”悪”と”最悪”の違いは何か?


 最近増えてきたメモリーカードを調査したとき、悪いカードと最悪のカードが晒(さら)しものになって同じページに仲良く並んでいるサイトを見つけました。作者に”悪(bad)”とか”最悪(worst)”と言わせた理由は何だったのでしょうか?

 理由は簡単でした。悪いカードは買ってきたものの使えなかったカードです。使い物になりません。店まで出かけて何万円も使ったのにデジカメに記録できないのですから悪いに決っています。このメモリーカードのために金と時間が無駄になりました。

 それでは最悪のメモリーカードとは何だったのでしょうか?それは試し撮りの時には正常に働き、本番で使えなくなる、あるいはデータが消えてしまうカードです。こうなると損害はカードだけではありません。撮影に費やした労力、撮ったはずの傑作写真、そしてそれが仕事なら取引先にたいする信用さえ失いかねません。いざというときに役に立たない、当てにしていただけに罪が重いことになります。

 初めから悪と解っているのなら、あらかじめそれを避けようとするため、被害は最小限になります。一方、信用を得た後の失敗の場合の被害は甚大です。

 悪徳商法は悪ですが、その被害者を助けると見せてまた騙す商法、それは最悪です。

 北朝鮮は、どこまでやるかは別として、日本側でもそれなりの準備は可能です。したがって、北朝鮮は”悪”ではあっても”最悪”ではないということになります。

 最悪になりうるのは日本がこれまで歩調をあわせてきた西欧諸国、特に米国です。米国にくっついていることがこれまで日本の利益になってきだだけに、これから先もそうあり続けるのかどうか、斜(はず)に構えて眺める必要がありそうです。

 インフルエンザで有効な海外の薬がなかなか認可されなかったり、あるいは保険がきかなかったりするので不思議に思っていたら、その理由は日本の役所が病人より、国内の製薬業界や病院を優先してきたことが原因だと言うことが解ってきました。

 これまでの日本に有効だった途上国政策はもはや現在の病人にとっては不利益をもたらす”悪”として作用していると言えます。でも、このことは一般に知られるようになってきたので”最悪”ではありません。

 それなら”最悪”とは何でしょうか?製薬会社を正しい方向に導くはずの厚生労働省、医者の社会的地位を守るはずの医師会などが、それぞれを守ることになっているのかどうかという点です。国内を当てにできないと判断した患者たちは今でも海外に逃げ出しています。ところが、非効率で遅れたままの病院や組織は海外に進出することはできません。

 ”自らの保身ばかり考えている人が多い”と、嘆く人が増えたように思いますが、弱い個人としての人間が”保身”に走るのは当たり前の話だと思います。問題なのは結果として自らを守ることになっていないという点です。

 官僚制度なら、すでにその一部の役割は終わっていても、”自分は国を統治している”という快い錯覚を与えてしまうことです。その認識が正確なら、それもまた良いのではないかと思います。国を統治したいと考えるのは健全な欲求だと思うからです。

 でも、実際は統治能力もなく、邪魔ばかりしているのに、そのしくみ故に”国を統治している”と思わせているとしたら、それは誤った認知、つまり幻覚であり、幻聴であり、その組織が生み出す”依存症”であり、”統合失調症”です。このように、健康で優秀な人材を病に追いやるしくみは”最悪”だと言えます。

-2002/12/29


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