心理学の世界では誰かに直接会っている時に感じる、嬉しさや悲しさを一次的感情、それを思い出しているときに感じるものが2次的感情と呼んでいるようです。大抵の場合、一時的な感情に浸る時間より、二次的な感情に浸る時間の方が長いですね。人がどういう行動をとるか決めるのは二次的感情です。つまり人間は思い出(記憶)によって次にやることを決めているということです。人はある程度まで何を思い出すかを自分で決めることができます。このことから次のことが言えると思います。
・嫌な人に会って嫌な思いをするのは仕方が無い。しかしわざわざそれを思い出す必要はない。それは無駄な時間だ。
・どうしても思い出してしまう場合は、その人の良いところや反面教師的に思い出そう。そうするとある程度、プラスの記憶に塗り替えられる。
・楽しい事は意識して思い出した方がその記憶も鮮明になり、楽しい時間も増える。
・失敗した経験は反省点を、成功した経験はその全てを思い出した方が良い。
なぜ、そうした方が良いのか?という質問に対する答えは非常に明快です。「それは人間の脳がそういうしくみになっているからだ。」ということです。でも非常に大きなショックの場合はやろうと思っても難しいですね。大変ではあるけれどもやはり、そこで踏ん張ってそれを乗り越えたという記憶に変えるしかありません。
辛い思いをしてもそれを乗り越えたという経験と記憶が一番その後の力になりそうですね。成功した経験しか無い人は失敗したときに必要以上に大きなショックを受けるようです。
人生の達人というのはこのへんが自然に身についているのか、辛い思いをして身につけたのか、何かのショックでそうなったのか、凡人は意識してそうするしかないですね。
-2000/10/23
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