昨日の夜遅く何となくCNNJを見ていたら、顔全体に包帯を巻いた人が出演していました。CNNJで夜中に放送しているインタビュー番組が始まっていました。日本語に吹き替える前の声の方を聞いてみると、管を通したようなヒューヒューという付帯音が聞こえてきます。なぜ包帯を巻くことになったのでしょうか?
話を聞いてゆくと、つきあっていた元の彼氏に銃でやられたようです。傍にいた母親は同じ銃で殺され、彼女は顔(半分)を吹き飛ばされた、とのことです。よく生きていたものだとも思いましたが、世の中には脳を半分吹き飛ばされても生きていた人がいるくらいですから、顔を吹き飛ばされても生きていられるものなのかも知れません。
それにしてもその男(元の彼氏)はなぜ銃を撃ったのでしょうか?どうも男は刑務所から出て来たばかりで、彼女の方が家に連れてきたようです。トラックの運転手として再出発する、と言ってくれたし、きっと立ち直ってくれるに違いない、と信じていたようです。
ところが残念なことに、男は更正して刑務所から出てきたわけではなかったことが、母と自分の顔をなくして思い知ったということのようです。男は訳の分からないまま激怒し銃を撃ったそうです。夫や恋人から家庭内暴力(Domestic
Violence)を受ける女性の心理に通じるところがあります。男は彼女の手に負える人間ではなかったのです。
銃を撃った後、男は外を裸で歩いていたところを逮捕されたそうです。いかにも責任能力が無いと思わせる不審な行動です。裁判で責任能力があると判断された場合は無期懲役、仮に責任能力がないと判断された場合でも、一生隔離されることになる見通しだそうです。
それにしても顔を吹き飛ばされた女性が、自分の顔を見たときどう思ったのでしょうか?彼女は最初自分の顔を見たとき、ただ泣いていたそうです。しかしインタビューを受けるときには驚くほど落ち着いていました。しかももう誰も恨んではいない、そうです。”誰も恨んではいない”というのは信じがたい話です。母親を殺され顔をj吹き飛ばされたのに恨んではいない、ということがあり得るのでしょうか?
彼女は一人っ子だったため、残った肉親は父親だけになったそうですが、それでも男を恨んではいない、と言えるのは彼女には信仰があるからのようです。これは神が私に与えた試練です、と話していました。信仰を持っている人は、そのような考え方が身に付いているのかも知れません。
ヒューストンにあるメソジスト病院の外科医チームが、彼女の他の組織を顔に移植するなどして吹き飛ばされた顔を再生し、彼女を普通の生活ができるようにするんだそうですが、この試みは病院にとっても技術的な挑戦となるようです。
今回の事件では、顔を無くしたことより母を亡くしたことの方が悲しかった、と彼女は話していました。たしかに、無くした顔は元に戻っても、亡くした母はもう戻ってきません。また、彼女(Carolyn
Thomas)は家庭内暴力で苦しむ人を支援していくつもりのようですが、実はこのことが彼女自身の傷を癒す最善の方法でもあるようです。
-2005/2/19
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