適度なストレスは必要だと言われていますが、強すぎると参ってしまいます。そこで自分なりのストレス解消を考える訳ですが、自分がストレス解消を意図せずとも、無意識のメカニズムが自分を動かし、すでにその行動を起こしているかも知れません。
しかしこのメカニズムは、自分のためになるとは限らないようなのです。以下にストレス解消法を五つあげ、危ない順番にランキングを作ってみました。これらはS.フロイトによって初めて語られ、その娘A.フロイトによって整理された『防衛規制』の一部や、S.フロイトによる『死と破壊への衝動』で構成されています。
まず5位は、スポーツや芸術に熱中してストレスを解消する方法です(昇華)。社会にも好ましい影響を与えるため、最も望まれる方法ですが、最も困難な解消法でもあります。誰もがスポーツや芸術で活躍できるとは限らないからです。
4位は、贔屓(ひいき)のチームや有名人を応援することでストレスを解消する方法です。スポーツや芸術などの才能が無くても、才能ある人のファンになることは可能です。選手の勝利はもはや選手だけの勝利ではありません。ファンの勝利でもあるわけです。この精神作用は、『同一視』と呼ばれています。
3位は、逃げることによってストレスを解消する方法です。戦局が不利となれば退却せねばなりません。これも身を守るためには重要な選択です。仕事や勉強でストレスが溜まったら、ゲームやパチンコでとりあえず気晴らしをする、という方法です。しかしいつかは風向きをみながら、闘いに戻らねばなりません。
2位は、周囲に当たり散らしてストレスを解消する方法です。たとえば、あいつはろくなもんじゃないと非難してストレスを解消します。実は自分が一番ろくなもんじゃなかったりするんですが、そんな本当の事を気にしてはいけせん。(投影)
1位は、放火などの犯罪に手を染めてストレスを解消する方法です。自分が不幸なのは社会が悪いからだと判断すれば、その社会を破壊したくなるのは当然の道理です。しかしこれは、死と破壊への衝動である、と考えることが出来ます。破壊は、新しい何かを生み出すためには必要なことですが、その時期を自分が生まれ変わった後に設定した場合、反社会的となりきわめて危険です。
世の中に、『
必要悪』と呼ばれるものが存在するのは、この破壊衝動までいかないようにするためだ、と言われることがあります。
-2006/2/17
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