人の気持ちはもちろん、自分の気持ちさえ良く理解できないときがあります。好きな人に嫌いと言ってみたり、欲しいのに欲しくないと言ってみたり、あまのじゃく、ひねくれ者、世捨て人、極悪人への道。きちんと生きてゆこうと考えているはずなのに、自分の行動が理解できないときがあります。
自分の行動や考え方は自分が気がついている部分だけは理解できるのですが、それ以外はどうなっているのかよく分かりません。人は自分では気がつかない9割の潜在意識によって動かされていると良く言われています。
昔の人はどう考えていたのでしょうか?人には3タイプがあり、欲望のままに生きる人、名声を求めて生きる人、そして神に近づきたいと考える人。その3タイプ目を望んだギリシャの哲学者アリストテレス【紀元前384-322】も潜在意識の存在にはついては気がついていたようです。そしてその意識が現れる夢の意味を説いたようですが、その後、夢とは荒唐無稽なものという考え方が主流になってしまったようです。
それから約1000年後、日本が江戸時代の長い鎖国の時期を終わり、明治時代に入った頃、ユダヤ人でオーストリアの精神科医フロイト【Sigmund
Freud(1856-1939)】は神経症の患者を診ていました。「精神分析入門」や「夢判断」のなかで、無意識(=潜在意識)の世界はすべての人間に対して共通だとという考え方が書かれています。
催眠術をかけると意のままに人を動かすことが出来るとは良く言われることですが、フロイトの時代にも催眠療法が存在していて、フロイトもその療法を学んでヒステリーの患者に応用し、その原因が心的外傷にあると主張しました。もちろん、その時代にはそんな言葉は存在しなかったためフロイトが初めて”心的外傷”と呼んだということになります。
自分では知ることが出来ないとされてきた潜在意識も、特別の状態を作ればその意識を表に出すことが可能になるようです。意識も何重かに分かれていて、自分が気づいて意識、忘れようと少しは気づいている意識、まったく自分ででは気がつかない潜在意識と分けたときにその意識は脳の働きの中でどのような仕組みになっているのかということについてはまだはっきりと分かっていないようです。
潜在意識が人の意識の9割を占めているのなら、その潜在意識を知ったり、あるいはその意識に直接呼びかけることによって個人の能力は10倍にふくれあがることが考えられます。潜在意識を知ることはこれまでの個人の経験によって蓄えられてきた過去を覗くことであり自分を知ることでもあるようです。
潜在意識に語りかけることは、意識している自分に語りかけるより10倍の効果があると考えることも出来ます。この語りかけはセラピーに応用されています。専門家は薬を使ったり、催眠療法など様々な方法を使っていますが、日常生活の中では個人の意志で無意識の世界に語りかける方法もあるようです。そこでのキーワードはどうもイメージとリラックスであるようです。
-2001/11/18
●当サイトは全ページリンク・フリーです。連絡も要りません。
Copyright(C) 2000-2006 xSUNx(サン) all rights reserved.