「米国による長崎・広島の原爆投下は仕方がなかった」と受け取られる発言をしたとされる何とかという防衛大臣が昨日辞任し、代わりに本日小池大臣が誕生しました。この意味するところはなんなのでしょうか?
■参議院議員選挙対策
すでに前大臣が記者会見で明言してますが、7月29日に予定されている参議院議員選挙対策です。問題にされたままもたもたしていると自民党のイメージが悪くなるので辞める、というものです。発言そのものが悪かったと思ってはいないようです。
しかも小池大臣は昨年の郵政選挙で、選挙に打って出た小泉首相の右腕になるべく、地元兵庫から東京10区の「造反」議員つぶしを買って出ました。まさに女にしておくのがもったいないくらいの度胸の持ち主です。しかも彼女は大勝し実績も積みました。
その夢をもう一度、ということのようですが、国民はそれほど馬鹿でもありません。しかし、それほど賢くもないのです。このあたりが微妙です。
■チャンスを逃さない
小池氏は、大臣になれるチャンスがあればそれを利用したい、という考え方の持ち主であるように思います。たそえ選挙対策だろうが任期が短かかろうが、キャリアになることだけは確かで、初の女性防衛大臣という実績にもなります。
■美貌を手段にする強かさ
小池氏は、自らが美貌の持ち主であり女であることを計算しながら、それを利用する、したたかさがあるようです。しかもそれそのものを最大の価値というより、利用すべき価値、と考えているようにも思えます。
実際、男と同じ能力を持っていても、女であるという理由だけで、出世できない現実はいくらでも存在します。それらを冷静に計算すれば、美貌を利用しない方が不思議なくらいです。
■小池氏は何をしたいのか?
人生の中でなにをやりたいのか、という点で考えると、男であるとか女であるとか、そしてそれぞれの美醜も、その根本的な狙いには関係なく、ただ、それらを手段に使うかどうかの違いくらいだと思います。だから、大臣が女からとか美人だから、ということは、一度捨て去る必要があるように思います。
小池氏は日本新党から新進党、そしていつのまにか自民党になり、小泉政権を支えたかと思うと、今は安倍政権を支えています。これを称して、権力に擦り寄る女、とか、政治家として一貫性がない、と非難されています。
しかし、一貫した主張もない党にしがみつくことが、政治家として一貫していると言えるのでしょうか?
これは私の勝手なイメージかもしれませんが、小池氏には「日本の安全保障の根本はエネルギー問題にある」という考え方があるように思います。これは小池氏の父親からの影響のようです。
アラビアに留学して中東にくわしいのも実はこのためかもしれないし、環境省で大臣に就任し、クールビスをはやらせ、風呂敷の使い方を女子高生に丁寧に教えていたのも、根本にはエネルギー問題があったのかもしれない、という気がするわけです。
今の自民党政権はかなり危ない政権です。それでも、政権にある以上、沈みかけていても乗るべき最大の船である、という考え方なのかもしれません。
以上、選挙では自民党に負けてもらいたいものの、小池氏にはエールを送りたい、筆者の複雑系コラムでした。
-2007/7/4
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