白と黒は闘いの色。
敵と味方をはっきりと見分けるために色を分ける。
こちらが白なら敵は黒。
こちらが黒なら敵は白。
ところが生身の人間は、
そんなシンボルではないから、
白でも黒でもない。
善人に見える人はいても、
根っからの善人がいないように、
悪人に見える人がいても、
根っからの悪人はいない。
自分もまた間違いのない善人でもなければ、
どうしようもない悪人だというわけでもない。
それでも白を求めるなら、
昨日に比べてわずかでも白くなれば、
それで良しとすることができる。
いきなり真っ白になんて、
なれやしないし必要もない。
白と黒の間は、
曖昧模糊(あいまいもこ)として見分けがつかないようでも、
比べてみればよく解る。
白くなっても黒くなっても、
もうその先はないから、
白と黒の間が一番人間らしい。
-2002/11/2
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